神経ブロック治療は、痛みを伝える神経や神経周囲の組織に局所麻酔薬などの薬剤を注入する治療法です。
痛みの伝達経路を一時的に遮断することで、強い痛みを和らげたり、慢性化した痛みの悪循環を断ち切る効果があります。
また、神経ブロックには痛みを抑えるだけでなく、血流の改善、自律神経の調整、筋肉の緊張緩和など、さまざまな生理的効果があるため、幅広い痛みの治療に用いられています。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前診 | 9:00〜 11:30 |
9:00〜 11:30 |
9:00〜 10:30 |
9:00〜 11:30 |
9:00〜 11:30 |
9:00〜 11:30 |
| 午後診 | 15:00〜 19:30 |
15:00〜 19:30 |
ー | 15:00〜 19:30 |
15:00〜 19:30 |
14:00〜 16:30 |
Medical
神経ブロック治療は、痛みを伝える神経や神経周囲の組織に局所麻酔薬などの薬剤を注入する治療法です。
痛みの伝達経路を一時的に遮断することで、強い痛みを和らげたり、慢性化した痛みの悪循環を断ち切る効果があります。
また、神経ブロックには痛みを抑えるだけでなく、血流の改善、自律神経の調整、筋肉の緊張緩和など、さまざまな生理的効果があるため、幅広い痛みの治療に用いられています。
以下のような症状でお困りの方に、神経ブロック治療は有効です。
患者さまの症状・痛みの部位に応じて、様々な神経ブロックを行います。
首の前側にある交感神経の集まり(星状神経節)に注射し、顔・頭・首・上肢の痛みや自律神経症状を改善。
背骨の中の硬膜外腔に注射して、広い範囲の神経に作用し痛みを緩和。
顔面の痛みやけいれんなどに対して、顔面神経の周囲に薬剤を注入し症状を和らげる治療です。痛みの軽減や表情筋の緊張緩和。
眼球の奥や周囲の痛みに対し、球後部の神経周囲へ薬剤を注入して痛みを和らげる治療です。眼の深部の痛みや神経性の違和感に用いる。
顔面や歯、顎周囲の痛みに対し、上顎神経・下顎神経の周囲へ薬剤を投与して痛みを抑える治療です。神経由来の顎や顔の痛みに有効。
後頭部や首の痛みに対し、後頭神経の周囲へ薬剤を注入して痛みを和らげる治療です。頭痛や神経痛による後頭部の違和感に用いる。
首や肩、後頭部の痛みに対し、浅頸神経叢・深頸神経叢へ薬剤を注入して痛みを抑える治療です。神経痛や筋緊張に伴う頸部の不調に用いる。
肩や腕、手のしびれや痛みに対して、腕につながる神経の集まり(腕神経叢)に薬を届けて症状を和らげる治療です。神経の負担を軽くし、痛みを落ち着かせる。
肩や肩甲骨まわりの痛みに対し、肩甲上神経に薬を届けて症状を和らげる治療です。肩の動かしにくさや神経の痛みを軽くする。
腕や手のしびれ・痛みに対し、それぞれの神経の周囲に薬を届けて症状を和らげる治療です。手指のしびれや神経痛の軽減。
肋骨まわりの痛みや神経痛に対し、肋間神経の周りに薬を届けて症状をやわらげる治療です。帯状疱疹後の痛みなどにも用いる。
腰や太ももの付け根の痛みに対し、大腰筋の近くにある神経の集まりに薬を届けて痛みを和らげる治療です。腰から足にかけての神経痛に用いる。
太ももの外側に出るしびれや痛みに対し、外側大腿皮神経の周囲に薬を届けて症状を和らげる治療です。座った姿勢でのしびれにも用いる。
太もも前側の痛みやしびれに対し、大腿神経の周囲に薬を届けて症状を和らげる治療です。歩行時の痛みや神経痛を軽減。
足首から足先、すね周りの痛みやしびれに対し、脛骨神経や伏在神経の周囲へ薬を届けて症状を和らげる治療です。歩行時の神経痛にも用いる。
下腹部や腰まわりの痛みに対し、腸骨下腹神経の周囲に薬を届けて症状をやわらげる治療です。手術後の痛みや神経痛の軽減。
下腹部や鼠径部(足の付け根)の痛みに対し、腸骨鼠径神経の周囲に薬を届けて症状をやわらげる治療です。手術後の痛みや神経痛にも用いる。
太ももの内側に出る痛みやしびれに対し、閉鎖神経のまわりに薬を届けて症状をやわらげる治療です。歩行時の痛みや神経痛の軽減。
骨盤まわりや会陰部の痛みに対し、陰部神経の周囲に薬を届けて症状をやわらげる治療です。排便・排尿時の痛みや神経痛の軽減。
尾骨まわりの痛みに対し、尾骨神経の周囲に薬を届けて症状をやわらげる治療です。座ったときの痛みや神経痛の軽減。
背中や腰の痛みに対し、背骨の両側にある神経の近くへ薬を届けて症状をやわらげる治療です。神経痛や筋肉のこわばりによる不調に用いる。
背骨から出る神経の根元に薬を届け、強い痛みやしびれを和らげる治療です。腰や首の神経痛、足のしびれなどに用いる。
まずは詳しくお話を伺い、痛みの場所や性質、日常生活での困りごとなどをお聞きします。
必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像検査を行い、痛みの原因や神経の走行を正確に把握します。
症状や状態に応じて、どの種類のブロックが適しているかを判断し、治療の目的・内容・効果・リスクなどを丁寧にご説明します。
※ご不明な点があれば何でもご相談ください。
消毒を行い、清潔な環境で注射を行います。必要に応じてエコー(超音波)やX線透視装置を使いながら、正確に薬剤を注入します。
所要時間は5〜15分程度です。
注射後は、30分程度安静にしていただき、体調に問題がないかを確認してからご帰宅いただきます。
効果の出方や持続時間には個人差がありますが、複数回の施術で徐々に症状が改善するケースが多く見られます。
必要に応じて、他の治療法(漢方・リハビリ・薬物療法など)と組み合わせて、トータルにサポートいたします。
「ブロック注射」と聞くと、「怖い」「大がかりな治療」というイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
しかし実際は、痛みの悪循環を断つための効果的で専門的な治療法です。
特に、薬ではなかなか改善しなかった痛みや、慢性化した痛みにこそ効果を発揮します。
どの治療が自分に合っているか迷われている方も、まずはお気軽にご相談ください。
丁寧に診察を行い、あなたにとって最も適切な方法をご提案いたします。